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2020年07月11日

ため込みをやめられない人が1か月で改善する方法 87

この神経症、ノイローゼの迷いの扉を1か月で自分自身で開ける方法へのご質問、またはこころの問題についてのご相談は掲示板またはメッセージBO✕をご利用ください。ボランティア活動でお答えします。

「ため込みをやめられない人が1か月で改善する方法」を述べます。

自分が集めた資料を捨てられない人がいました。ある人は、新聞の「消費税の変更の記事」が捨てられません。もしそれがなくなったら、「変更に関して知ることができなくなる」と考えたのです。そんな理由で、部屋の中は新聞だらけです。それだけではなく週刊誌も、本も捨てられません。部屋の中は新聞に加え週刊誌も、本だらけです。ため込みををやめられない人は将来が心配です。将来にため込んでいるものがないと、心もとないのです。その心配が、ため込みを続けさせます。

将来の心配。それを弱めることが第一歩になります。そのために録音法を用います。心配を録音し、それになれていく方法です。具体的な方法を述べたいと思います。

モデルにより述べます。消費税が導入されるときのことです。3パーセントの消費税導入の時です。新聞に外税なのか、内税なのかはっきりとわかりやすく書かれていない広告が載っていました。本屋でそれを買い求めると、「週刊誌と一般書籍は異なります」と言われました。広告が載っていた本は定価を丁寧に表示してあり、それゆえに混乱したのです。そこでその広告の載っていた新聞を、念の点に読み直したのです。この人の考えていることが正しかったのです。新聞により正しさは、裏付けられました。

その出来事により、この人は「新聞は捨てられない」と考えるようになりました。新聞が無かったら、本当に困ったと考えたのです。その考えは、しみつきました。

ここからため込みは始まります。身動きができないため込みです。新聞は山のようになります。新聞の種類が増えたから、なおさらです。朝日、毎日、読売だけでは気がすみません。スポーツ新聞も買い込み、ため込みます。家の中は新聞の配送所のようです。重みで床が抜けてしまうかもしれません。それほどになりました。引っ越しも考えました。ため込みををやめられない人の中でも、重度の人は引っ越しばかりすることになります。ため込みんだものに、身動きできなくなり引っ越します。引っ越すことにより、身動きできない状況を改めざるを得なくなってしまいます。引っ越しによって、はじめてため込んだものを捨てられます。それほどのピンチにいるのです。

この人の困りごとは予測の中に有りました。それが現実のピンチになったのです。神経症的な人の困りごとは、このようなケースがほとんどです。「予測により不安になる」のです。現実は何もありません。この「予測による不安」が現実にハンドルを切らせ何の心配もない、現実をゆがめていきます。この予測による不安を、弱めていくことは可能です。行動療法的な解決は「不安に慣れれば弱まり消えていく」というものです。これは映画館で私たちが経験することと一致します。

映画館に入ったばかりのときは、真っ暗です。何も見えません。だがしばらくすると目が慣れて、映画館のなかが見えてきます。これは私たちが経験することです。同じような原理は、心配事にも通じます。心配やそれから生まれる不安も慣れれば、適応できるようになります。人にはそんなメカニズムが有ります。

そのメカニズムは「心配や不安は最初の5分をピークに、それに慣れていき20分で消える」と言うものです。心配や不安は、慣れることが解決のポイントです。その心配や不安に、慣れる方法も生み出されています。実践方法も兼ね備えていなければ、意味のないものになってしまいます。その方法を述べます。

その方法はメモ法と録音法があります。メモ法はさらに、二つの方法があります。3種類の方法があると言えます。先ずその中の最もやりやすい方法を行い、それでも効果がなかったら次の方法に進むのが良いでしょう。

最もやりやすい方法はメモ法です。これは心配を打ち消すような言葉をメモし、それを携帯して見直していく方法です。「新聞は捨てられない」と心配する人をモデルに述べていきます。「新聞は捨てられない」と心配する人は、「あとで困る」という連想が続きパニック状態を生んでいきます。そこでメモ法として、適切な言葉を考えていきます。

新聞を捨てられない人は、あとで記事がないとそれを知ることができないから困ると考えるのです。冷静に考えれば、新聞は図書館に保管されています。家に山になるほどため込む必要はありません。いま必要なことはネット検索です。ネット検索により出てきます。それにテレビの坂上忍さんのCMにあるように「5年使わなければ、もう使いません」ね。

以上からメモ法のための適切な言葉を考えていきます。先ずネット検索から、「ネットで検索すれば困らない」という言葉が導き出されます。次はテレビの坂上忍さんのCMの言葉です。「5年使わなければ、もう使いません」という言葉を利用します。テレビのCMは常に放送され、坂上忍さんはいつもテレビに出ています。だから効果的です。そこから「新聞は5週間読まなければ、もう読まない」という言葉を作り、「ネットで検索すれば困らない」という言葉と結びつけます。

こうなります⇓
「新聞は5週間読まなければ、もう読まない。困ってもネットで検索すれば困らない」これをメモします。それをいつも携帯します。それを読み返します。この程度の長さであれば、暗記できます。できるだけ暗記してください。身につけてください。それをこころの中で繰り返せば良いのです。特に不安になったら、読み返してください。読み返すだけでもいいのです。暗記したら、同じようにこころの中で繰り返してください。この方がベターです。ベストは録音し、それを聴くことです。聴くことは、外から入ってくるから効果的です。内的な言葉よりも、外的な言葉の方がストップしやすい、ブレーキが掛かりやすいのです。外側から、言いきかせるようなスタイルの方が効果は有ります。客観性を持ったものとして、印象付けられるからでしょう。多くの場合、このメモ法で改善します。これは最もやりやすい方法です。効果がない人はメモ法を深め、録音法に進めば良いのです。

それでも効果のない人は、長いメモ法を行ってください。長いメモ法は、作文を書くものです。心配の作文を書くものです。あなたの心配事を、作文にしていけばよいのです。いつも心配していることを、そのままに書いていけばよいのです。ため込みをやめられない人の場合の例を、述べていきます。

先ず原稿用紙を用意します。なければレポート用紙でもかまいません。あとはボールペンや鉛筆という筆記用具です。必要ならば消しゴムも用意します。神経症的傾向のある人は、書き直すことが多いのです。それを正す意味で、消しゴムは使わない方が良いのです。だが無理を掛けないことも大切ですから、消しゴムは使ってもかまいません。

「無理をしなくていい」と分かる事も大切です。神経症的傾向のある人は、無理をしがちです。「無理をしなくていい」と分かるだけでも改善する人は多いのです。人によっては最初は消しゴムを使い、慣れたら使わないようにしても良いかもしれません。このように消しゴムの使用に関しても、臨機応変な対応が求められます。カウンセリングには解決のための方法があります。だがそれは妄信されるべきものではありません。妄信された時に最も大切なものを失います。

よってできるだけカウンセラーの指導の下に、この方法は行われるべきです。そのほうが、妄信の迷路に入り込むことが少ないからです。迷路に入り込んでも、すぐに抜け出せます。とにかく紙と鉛筆を用意してください。いつもあなたが心配していることを、そのままに書いてください。できたらオーバーに書ければ、書けるだけ書いてください。心配事に直面します。それも大きな心配事に直面します。その方が効果的だからです。だからできるだけ、オーバーに書ければ、書けるだけ書いてください。オーバーに書けば書くだけでも、心配事に真っ正面から直面します。真っ正面から直面することこそが、大切です。それが解決のポイントです。

神経症的な傾向のある人は、不安から逃げたい。だが逃げれば逃げるほど、まとわりついてくるのが不安というものの性格です。この迷路からの脱出が課題になっています。脱出するためには、不安に直面する事です。行動療法の大きな原則である「不安は最初の5分がピーク。20分で消える」に従います。それにより改善します。

映画館に入ったときに、真っ暗で何も見えません。時間がたてば、自然にその暗さに慣れて見えるようになります。人には、このような適応力があります。行動療法は、この原則の応用です。それを神経症に応用し大きな効果をあげています。きわめて科学的な方法と言えます。科学に裏づけられています。

この方法と日本で生まれた森田療法は、似ています。だが行動療法の方が、合理的な心理療法と言えます。今の日本人には、行動療法の方が受け入れやすいものです。森田療法は、悟った先生がいます。その悟った先生が、指導します。ところがこの指導スタイルが、いまの若い人には受け入れられないのです。そこで問題化しやすいのです。民主化した今の日本では、受け入れられない人が多いのです。それもあって森田療法も民主化する方向に、ハンドルを切っています。行動療法には、悟った先生がいません。そもそもカウンセリングと悟りは、別のものと考えます。ただ科学的に神経症、ノイローゼの改善に向かいます。

だからこそ、現代の若い人に受け入れられやすいのです。「不安は最初の5分がピーク。20分で消える」をマスターし、改善させるカウンセリングが行動療法です。この科学性は、若い人に受け入れられやすいのです。行動療法の先生は、科学者として神経症の人に出会います。ひと言でいえば、近代的な人間関係です。行動療法は協力関係です。権威主義ではありません。だからこそ、行動療法家の暖かさも大切な要素になります。人によっては、行動療法家の暖かさだけで改善してしまう人もいます。神経症に関して、技術的な問題が決定的なものではないと言えます。これは大切です。

とにかく心配の作文を書いてください。書き続けてください。いつも心配しているように心配し、それを紙に書き続けます。そうすると書けなくなる時がやって来ます。どんな心配事にも底があります。底のない心配事はありません。プールで溺れても、プールの底まで沈めば浮かび上がってくるものです。慌てるから、沈んでしまいます。そこ、底まで書き進めてください。そうしただけでも、不安は弱まっています。この次に、録音します。いま書いたものを、録音するのです。自分で録音します。

自分の声で、自分で録音します。それが一番効果的です。自分の声を自分で聴くことは、こころに刻み込まれやすいのです。無意識にまで届きやすいのです。いつもの心配事を書き、それを録音して聴いていきます。途中で聴きたくなくなるかもしれません。それでも聴き続けることが必要です。不安に慣れ、不安を克服するためです。これも「不安は最初の5分がピーク。20分で消える」を利用したものです。それを現実に合わせ、応用して作られた方法です。とても効果的です。

その作文の例をあげます。
ある人は新聞に載った記事が、忘れたら困ると考えると捨てられずため込みます。コロナウィルスに対する記事は、心配であるがゆえに捨てられません。

その人の作文です。
【新聞にまたコロナウィルスの記事が載っていた。「マスクが足りない」というので心配で心配でしょうがなくなった。マスクを買いに行こうと思っても、もう売ってないかもしれない】

【そこでマスクを買いに行ったら、少しもなかった。やっぱり買う時には、買っておかないと困る事になると知ったので、ため込みはやめられない】このように、ため込みをやめられない理由が常に入り込んでくるのが特徴です。その理由に引っ張られて抜け出せなくなっています。

ただし無理に、ため込みをやめられない理由を書く必要はありません。常に入り込んでくる特徴があると述べているだけです。心配を心配のままに書いてください。【マスクを買いに行ったら、少しもなかった。少なくとも記事は取っておこう。忘れたら困る。】この最後の「忘れたら困る」が新聞をため込む人の特徴です。

さらに続きます。
【その新聞をなくしたらどうしよう。それも心配だ】このように続きます。

常に心配する人。
こんな心配の絶えない人が、ため込みをやめられない人です。

さらに続きます。
【その新聞をなくしたらどうしよう。それも心配だ】このように続きます。

さらに突っ走ってしまいます。
【その新聞をなくしたらもうダメだ】このような結論に至ります。

またさらに続きます。
【新聞をなくしたときのために、同じような記事の出ている本も集めよう】このように続きます。

ここから本のため込みも始まります。
それも書いていきます。

【本も集めようと思いました】さらに
【図書館でもいいかもしれないと思いました】

ここでも、不安は積もります。
【ほかに借りる人がいたら】

その結果、こうなります。
【本を集めよう】

【できるだけ本を集めよう】
このように、また悪循環は深まります。

さらにここでも、不安は積もります。
【無くしたらどうしよう】

そこで次のようになります。
【何冊も、同じものを買う】

また悪循環は深まります。
それも書いていきます。

【心配だから何冊も、同じものを買ってしまう】
これがこの人の気持ちです。

その心配は、止まらなくなります。
【同じものを買っても、心配は続く】

【無くすかもしれないので、心配は続く】
悪循環です。

この悪循環を書き続けます。
【心配をなくすために、また買う】

さらに述べます。


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Posted by counsellor at 10:05 │カウンセリング